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ガン検診による早期発見、治療
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当センターではこの度、半導体PET-CT装置(シーメンス社製 BiographVision450)を導入しました。従来機よりもさらに高分解能画像と短時間撮像を可能とし、より高い水準の医療を提供します。
・CT列数が16列から64列になり、より小さなスライス厚で撮像することで詳細な画像が得られます。
・被ばく低減機構により従来よりも少ないX線で撮影が可能になります。
・検査時間が短くなり、検査への負担が軽減されます。[検査時間 :(従来)約15分→(新)約10分 ]
・検出器の能力UPによりPET画質が向上し、より質の高い診断が可能となります。
(写真1)速度可変型寝台連続移動撮像により高分解能画像と短時間を両立した撮像が可能。
(写真2)従来機より微小な悪性腫瘍を検出できます。(肺がん症例)
ガンは一つの細胞から増殖を繰り返し、加速度的に大きくなります。しかし、1cmの大きさになるまでに約10~20年かかるので、小さいうちに発見すれば早期治療により完治可能で、患者様の身体的・経済的負担も軽減します。しかし従来のレントゲン検査では1.5cm程度、MRIやCTでも1cm程度に進行するまでガンを早期発見することができませんでした。
ガン細胞は通常細胞に比べ、約3~8倍のブドウ糖を消費する性質があります。そこでブドウ糖に似た検査薬(FDG)を体内に注入し、その集まり具合を画像化すれば体の深部の比較的小さいガンを検出できます。これをPET検査(Po sitron ポジトロンEmission エミッション Tomography トモグラフィ:陽電子放射線断層撮影法)といいます。
PET-CT装置は、このPET画像にマルチスライスCTスキャナによる画像を融合して、ガンの代謝や性質に加え形状や場所を画像として確認し、さらに悪性度を診断することができます。通常検査の約10~20倍の検出能があるので、これまで見つけにくかった全身(頭頂~大腿基部)の小さな病変を早期発見できるわけです。
PET-CT装置に加え、武田病院画像診断センターではMRI(1.5T)を導入し、さらなる診断能の向上と、従来からの検診をうまく組み合わせた、ガンの早期発見と、早期治療によって完治の可能性を高めています。
早期発見さえできれば、ガンは不治の病ではありません。
PET装置とCT装置を合体させたものがPET-CT装置です。
この装置の役割は2つあります。
1.全身(頭頂~大腿基部)のCT画像を撮影することにより、CT装置でも病気を検出し、PET検査の精度を高めます。
2.放射線が体のどこから出てきたのか、また、体の外で検出されるまでにどのくらい弱まっているか(吸収補正)を調べます。
(従来のPET装置では、弱い放射能を体の周りに回して体の吸収補正をしていましたが、PET-CT装置ではCT撮像による吸収補正を行いますので、検査時間が驚異的に短縮でき、従来の約半分の時間で検査ができます。)
検査は、PETの薬を注射して1時間の安静後に、約15分の撮影を行います。被ばくは、PETの薬とCT検査によるものです。当センターの検査では、通常よりも撮影条件を低く設定していますので、被ばく量も約8mSvと低く抑えています。このため、安心して検査を受けていただけます。
ガンの発生率は、加齢とともに増加します。このため、受診者の年齢があがればガンの発見率は上がります。PETガン検診の疫学調査によると、ガンの平均発見率は50歳代で約1.1%、60歳代で約1.5%、70歳代で約2.1%、80歳代で約2.3%、全年齢層で見ると1.2%でした。
当センターでも疫学調査とほぼ同等の発見率を呈しており、発見されたガンは、大腸ガン、甲状腺ガン、肺ガンの順に多く、とくに60歳代の男性では肺ガン、50歳代の女性では乳ガンの検出が多く発見され、早期治療に役立っています。
PET検査は多くのガンに有用で、早期のガンを見つけられる場合が多いのですが、1cm以下の腫瘍はPETカメラの限界により検出できないことがあります。また、FDG薬剤は炎症や生理的集積など、ガン以外の病気にも集まりますので、ガンかどうかの確定診断が必要となる場合があります。
PET検査だけでは見落とすことがあるガンも、PET-CT検査では75%以上の割合で検出できます。さらに、当センターではMRIや超音波(エコー)などの検査や腫瘍マーカー(血液検査)などを組み合わせて総合的な診断を進めており、より精度の高い検診を行っています。
西暦2000年の時点で、65歳以上の高齢者は人口の17.4%を占めています。そのうち、ほぼ7%にあたる約160万人が認知症の患者であり、そのうちの約1/4がアルツハイマー病と言われています。高齢化が進むとともに、認知症の患者数は2010年には226万人まで増加し、アルツハイマー病の患者数も80万人にまで増加すると予測されています。
アルツハイマー病の初期は、記憶・認知機能などの障害によって診断されますが、PET画像ではCT、MRIなどで病変が出現する前に代謝障害の異常が認められます。アルツハイマー病では、頭頂葉での代謝障害がみられることが特徴です。またアルツハイマー病では、運動領野の前頭葉の機能が残存するため認知症状として"徘徊"が多くみられます。因みに、血管性認知では前頭葉に代謝障害が出るため、認知症状として"寝たきり"が多くなります。
当センターで行なっているPET-CT検診では、全コースで"頭頂から大腿基部"まで撮像しており、これらの代謝障害をとらえることができます。もし、アルツハイマー病をご心配されるのならば、PET-CT検診をおすすめします。
PET-CTについて動画でご紹介
8:30~17:00
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※祝日・年末年始を除く