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若年性アルツハイマーとは?

Index

01.若年性アルツハイマーについて

認知症は高齢者だけに限らず、若ければ18歳から発症し、64歳以下のものを若年性アルツハイマーといいます。原因や症状は高齢者の場合と同じですが、頭部損傷などの事故による後遺症でおこることもあります。 最初は「あれ、何だっけ」という一時的なもの忘れから始まりますが、やがて進行していくと会議の予定を忘れたり、同僚の名前や取引先の場所がわからなくなったりするため、仕事を続けることもできなくなります。徘徊などの行動障害も出てきます。 若年性の患者数は、厚生労働省の補助事業による調査を根拠に全国で10万人前後ともいわれていますが、正確な実態はわかっていません。

02.若年性アルツハイマー型認知症

若年性アルツハイマー型認知症

原因と症状

原因と症状は通常の場合と同じで、βアミロイドによる老人斑、脳の萎縮です。女性に多くみられます。ただ若年性の場合は遺伝によるケースもあるので、親族でアルツハイマー型認知症の方がおられる場合は注意が必要です。

危険信号

初期では頭痛やめまい、不眠がみられます。また、不安感や自発性の低下、抑うつ状態にもなります。本人も気づかないことが多く、仕事でのストレスやうつ病と間違えやすいので注意が必要です。発症すると自己中心的になったり、前より頑固になったり、他人への配慮がなくなります。もし身近にそういう人がいれば、そっと教えてあげてください。 アルツハイマー型認知症は放っておくとどんどん進行していくので、早期発見と早期対策が重要になります。

03.若年性脳血管性認知症

若年性脳血管性認知症

原因と症状

これも通常の場合と同じで、脳梗塞により血管が詰まったり、血流の量が減るなどして脳細胞のはたらきが低下するためにおこります。男性に多くみられます。

危険信号

「もの忘れが多くなった」「計算ができなくなった」などの症状は重要な判断ポイントになります。脳の一部の機能が低下してしまうため、あることは忘れても他のことはしっかりと覚えている「まだらボケ」も特徴です。高血圧や脳卒中の経験がある人は注意が必要です。

04.認知症予備軍

軽度認知障害(MCI) 進行性のアルツハイマー型認知症では、認知機能が低下していく過程で、日常生活に支障が出るまでの間に、5年から10年の期間があります。この間の、記憶に関する障害があり、一般的な認知機能や日常生活は保たれている状態を軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment:MCI)といいます。(図1参照)
加齢関連認知低下(AACD) 認知症や軽度認知障害まで重くはないが、記憶や集中力、問題解決能力、言語などにおいて能力が低下していたり、年齢適応の認知評価より著しく低い状態のことをいいます。また、単なる記憶障害(軽度認知障害)では認知症に移行する率は約10%であるのに対して、他の認知障害も併発している場合(加齢関連認知低下)ではその3倍ほど(図1参照)にもなります。認知症予防には少しでも早い発見と対策が必要です。
加齢関連認知低下(AACD)

「あれ、おかしいな?」と思ったら
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05.当センターのご紹介

武田病院画像診断センター

先進のPET-CTと専門の医師による
徹底した早期発見へのアプローチ

がんの早期発見・治療に向けて、先進の技術と機能を集約させた「武田病院画像診断センター」。万が一の場合も、武田病院グループ全体でバックアップを提供しています。

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